インドネシアは5,110kmと東西に長く、大小1万8千もの島により構成され、そこに約2億6千万人が暮らしています。国民の大多数はイスラム教徒ですが他の宗教も混在しており、300以上の異なる民族と500を超える言葉が存在します。人々の習慣・伝統文化も風土も自然環境も多種多様であり、これほどまでに民族的多様性を持つ国はインドネシア以外にはないでしょう。そのことは、インドネシアの政治や経済を理解する上で重要なことです。この国の地理的民族的な多様性が地方の独自性を与えています。
近年はジャカルタをはじめ主要都市は近代化と工業化が進んでいますが、インドネシアは基本的に農業国であり、農林業ではカカオ、キャッサバ、キャベツ、ココナッツ、米、コーヒー豆、サツマイモ、大豆、タバコ、茶、天然ゴム、トウモロコシ、パイナップル、バナナ、落花生などの生産が経済を支えています。海域は広く、サバ、カツオ、マグロ、タイなどの魚類、エビやカニなどの甲殻類、貝類、海草類といった水産資源が豊富です。また、鉱業資源にも恵まれ、金、スズ、石油、石炭、天然ガス、銅、ニッケルなどが採掘されます。
面積 約190万平方キロメートル(世界第15位、日本の約5倍)
人口 約2億8000万人(世界第4位)
通貨 ルピア(1ルピア = 約0.01円)
公用語 インドネシア語
民族 人種はマレー系が多く、宗教はイスラム教が多い
産業 農業を基本産業とし、カカオ、コーヒー、ココナッツ、大豆、タバコ、
天然ゴムなど
鉱物資源が豊富で、石炭、石油、天然ガス、ニッケル、銅、金、スズなど